rock

 

1999年 アルバムベスト10!Part1

1999年のお奨め盤の中から、私が勝手に選んだ超お奨め作品ベスト10を発表します。ジャジャジャジャーン

(ちなみに順不同です)

 

No.1 須藤 薫&杉 真理
No.2 JONNY LANG
No.3 THE BEATLES
No.4 VAN MORRISON
No.5 XTC
No.6以降

 

須藤 薫 & 杉 真理 「Pop'n'roll Paradise」

1.Opening
2.ロマンティック天国
3.8月生まれ
4.素敵なサマーデイズ
5.渚で会いたい
6.パピヨン
7.坂道はパール色
8.Jingle
9.涙のマイボーイ
10.最後の夏休み
11.青い楽園
12.Jingle
13.恋のかけひき
14.Pretender
15.真夜中の主人公
16.Lover's talk in sunset
17.恋に落ちよう
18.Crying angel
19.夏休みの宿題
20.Ending   21.さよならHappy tears
8月に突如発売となった、驚きの一枚です。

なんでも、この3月頃より、二人の活動が活発化し、「ロマンティック天国」に結実。コンピレーション・アルバム発売にいたった様子。

須藤薫・杉真理は、ともに、1980年、ソニーより(ソロ)活動をスタート。杉真理は、コンポーザーとして、ポップンロール・ギャルといわれた須藤薫3枚目のアルバム「アメイジング・トイズ」まで、彼女にとってはなくてはならないといえる存在でした。

その後須藤薫は、「プラネタリウム」によって、ポップンロール・ギャル路線からの離脱を図ります。須藤なりに歌いこなしてはいたものの、しかしその路線変更は、「彼女らしさ」からの離脱とも言えるものでした。そして彼女は徐々に、いくらでもいる女性歌手の一人になってしまったと、私には写りました。

そして、月日がたち、須藤薫も杉真理も私にとって遠い思い出となりつつあった今年、ついに二人が組んだのです。これだけあたりまえと思える組み合わせですが、曲として二人で録音するのは、初めてだと思います。新曲はわずか2曲(2と21)ですが、かつて、「結婚しそうでしない」とまで言われた二人、息が合わないわけがない。実にのびのび歌っています。

新曲2曲以外の曲は二人のソロからのベスト盤的構成になっています。全体的に「夏」「(失)恋」をテーマに、渋い選曲がなされています。杉はなんといっても13が名曲。慶応大学は軽音の後輩竹内まりやのコーラスも素晴らしい。その他、4〜6、11、13、18、19が杉。須藤薫は、3、9、10、14〜17。中でも9、17はファンにとって「してやったり」の選曲!名曲中の名曲です。他にも3は、これまでコンピ盤「サマー・ラウンジ」にしか収録されていなかったなど、気が利いてます。

11月には冬バージョンも発売。この勢いで、次回は、かつてのように、杉の作詞作曲・須藤薫歌で、フルアルバムを期待したいところです。頼むぜ!薫ちゃん!!

 

Jonny Lang 「Wander This World」 

 POCM-1257 A&M RECORDS
1.Still Rainin'
2.Second Gussing
3.I am
4.Breakin' me
5.Wander this world
6.Walking away
7.The Levee
8.Angel of mercy
9.Right back
10.Leaving to stay
11.Before you hit the ground
12.Cherry red wine
13.Stop pushin' on me
14.If this is love
9月21日、BS2で放映されたモントレー・ジャズ・フェスティバルで、一曲だけ流れたのが、4曲目「Breakin' me」でした。私はこのミュージシャンを知らなかったのですが、この曲を聴いて、久々に「ガツン!」とやられました。んで、早速買ってきたのが、「Breakin' me」を収録するセカンド・アルバム、「Wander This World」です。

ジョニー・ラングは、まだ18歳のミュージシャン。本作は、昨年(98年)10月に発表された作品で、まあ、「NEW RELEASE」とはいいにくいんですが、その話はこっちにおいておいて、と。本作でも彼のブルースフィーリングあふれるギターと、時にブルース・スプリングスティーンのような表情を見せるボーカルが披露されており、とてもとても18歳とは思えない、味わいのある作品となっています。

やはり、一番の魅力は、4.「Breakin' me」 5.「Wander this world」 10.「Leaving to stay」などのアコースティックな作品での「泣き」のギターと「泣き」のボーカルです。聴いているうちに、胸がぎゅーっと締め付けられるようなセツセツとした歌いぶりがとにかく素晴らしい。また、変則的なリズムの3.「I am」や、8.「Angel of mercy」、ファンキーな11.「Before you hit the ground」もなかなかの出来で、意外な懐の広さを見せています。そして、随所で聴かせるつぼを押さえたギター。

ギターは、音数自体は少ないほうですが、一音一音に力をこめて、魂をこめて弾く様(大げさだなあしかし)は、あたかもポール・コゾフのようなたたずまい。うーむ、天才少年というところまで同じだなそう言えば。

そんな訳で、18歳でこの出来ですから、これから先がとても楽しみですね。ライナーによれば、彼はお酒もタバコもやらないのだとか。18歳だから当然といえば当然ですが、のどに良くないからこれから先もやらないつもりとのこと。のどを大事にするのはいい心がけ(偉そう)だけど、まあ、そんなこといわずに、これから先、恋に破れたり、悩んだり、行き詰まったり、酒におぼれたりしながら、もっともっと味のある作品を作って欲しいもんだ、なんて事を思ったりして。

 

The Beatles 「Yellow Submarine Song Track」  TOCP-65300  EMI

1. Yellow Submarine
2. Hey Bulldog
3. Eleanor Rigby
4. Love you to
5. All together now
6. Lucy in the sky
   with diamonds
7. Think for yourself
8. Sgt.Pepper's lonely hearts club
   band
9. With a little help from my friends
10. Baby you're rich man
11. Only a northern song
12. All you need is love
13. When I'm 64
14. Nowhere man
15. It's all too much
これが、ビートルズのニューアルバム!今から約30年前に上映されたアニメ映画「イエロー・サブマリン」に使われた曲を最新技術でリミックスしなおしての発売となりました。

期待の音の方ですが、のっけの「イエロー・サブマリン」からもう、音が違います。この曲はさまざまな効果音が使われているところが特徴ですが、効果音の一つ一つの輪郭がくっきりしてきています。そして後半のコーラス。音の広がりが今までとはかなり違い、ぐんと音の世界が広がったよう。それも、エコーによって処理するのではないところが今の技術の凄いところなのですね。

2曲目の「ヘイ・ブルドッグ」もジョンのボーカルのバランスを調整して聴きやすくしています。それにつけてもポールのベースのパワーはどうでしょう。ボーカルのバランスと言えば、3曲目「エリナー・リグビー」はこれまでがやや不自然だっただけにかなり改善されています。その他にもより骨太感が強まった「ベイビー・ユア・リッチマン」、コーラスの奥行きがダンチの「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」等々、行き届いた処理はすばらしいの一言。やはり、これはニューアルバムですね。

と、ここまで手を入れられて音は新しくなりましたが、ビートルズの音はやっぱ、ボーカルが右!とか、ドラムが左!とか、「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」のイントロはボーカルと演奏がくっきり左右に別れて、とかやっぱもとの音に親しみを感じているわけでございまして、結局今後も聴き込みつづけるのは、オリジナルの方なのかなあ、などと感じたのでした。

そうは言っても、「ヘイ・ブルドッグ」のパワーは凄いや。お勧めします。

 

VAN MORRISON   「BACK ON TOP」

VJCP-68116
1.Goin' down geneva
2.Philosopher's stone
3.In the midnight
4.Back on top
5.When the leaves come falling down
6High summer
7.Reminds me of you
8.New biography
9.Precious time
10.Golden autumn day
ヴァンモリソンの2年ちょっと振りになるニューアルバム。
まあ、97年に、30周年を記念してか、67年のニューヨークセッションアルバムが出たりとか、昨年には濃厚な未発表曲集が出たりとか、発掘もので賑わっていましたので久しぶり、と言う感慨はないですが、ヴァンの「今」の声が聞こえるのも約2年ぶりと言うことで、1曲目が始まるや、胸も高鳴ります。(わしだけか?)
そんな1曲目はシャッフルでスタート。2曲目は前述の未発表曲集「賢者の石」と同タイトルで、スローに始まるスケールの大きい曲です。これは名曲。そして、味わい深い曲が続き、ラストも気合いの入った曲で、うん、これなら次作も充分期待がもてる、と納得。
と言うわけで、新作は、いつもながらではありますが、スローとリズム感ばっちりのソウルフルな曲が入り交じって、ヴァンのうたごころが胸にしみるいい作品です。前作よりも声の輪郭がしっかりしているようにも感じられます。ヴァンもヴァージン(ポイントブランク)へ移籍して、気分一新というか、改めてやる気が出てきているのでしょうか。

 

XTC 「APPLE VENUS Vol.1」 

 Canyon  PCCY-01341
1.River of orchios
2.I'd like that
3.Easter theatre
4.Knights in shining karma
5.Frivolous tonight
6.Greenman
7.Your dictionary
8.fruit nut
9.I can't own her
10.Harvest festival
11.The last balloon

Member

XTC7年ぶりのニューアルバムです。19年(!!)在籍したバージンを離れての新作は、もう誰も真似できない(しない?)ポップ求道精神の固まりのような盤です。1曲目から何とも肌触りの妙なストリングが入ります。エンヤの「オリノコフロウ」でも使われていたような肌触りですが、展開は全然違います。2曲目以降もアコースティックなアレンジを主体とした、笑いたくなるくらいポップな曲が続きます。前作「ノンサッチ」より親しみやすいアルバムだと思います。なにより、キンクスの「サニーアフタヌーン」とか、10CCの「電話を切らないで」とか、ビートルズの「ペニーレーン」などを彷彿とさせる曲があったり、アレンジがポールマッカートニーっぽい曲があったりと、英国ロックファンにとってはたまらない一枚。

何でも、バージンとは色々確執があったようで、自らレーベルを設立しての新作発表だったわけですが、元々ヒットには縁のないバンド、お金がないそうで、今回も2枚組で出したかったがやむなくVol.1,Vol2に分けて出すことになったそう。ということで、もうじき出る(のでしょう)Vol.2も楽しみです。

No.6以降はこちら